デブスの不思議な旅 ~恋と変と狂愛?と~

湯殿に二人で入ると、彼女を見る王の表情が変わっていく。

昼下がりの陽を浴びて光る桜の白い背中を、腕を愛おしみながら。

「ああ……可愛い……」

次第に、湯のせいだけではない熱が高まっていく。

「王様、待って……待っ……」

震えながら首を振るが、グイと繋がった右手を後ろに回された。

「……ほう、まだ抵抗するか」

後ろからささやかれ、身を固くした。

優しいが、やはりゾッとするような静けさを持ったその声音。

パシャ、と水音を立てて湯から出され、石の床にうつ伏せにされる。

その指がゆっくりと、しかし容赦なく。

「あ………!」

黒い瞳を揺らして、背中と腰を震わせる。

「やだ、もうやめて王様……こんな……こんな、こと……」

ふるふると頭を振るが、聞き入れられるはずがない。

濡れた素肌を上から重ねて、王は笑いを含んだ声音で言う。

「嫌?……そんなことはないだろう?悦くてたまらぬくせに。………ほら」

「!!………っ!」

慌てて片手で口を覆い、声が飛び出すのをこらえた。