デブスの不思議な旅 ~恋と変と狂愛?と~


次の日。

今日は土曜日で、学校は休みだ。
部活になど入っていない桜は、金曜の夜は夜更かしして土曜日は昼近くに起きるのが常だった。

なるべく外出したくないため、基本的に家に閉じこもって本ばかり読んでいた。

しかし、どうしてもおなかはすく。自炊ができないまま一人暮らしをすることになったので、食事はもっぱら買って済ませていた。


壁の時計を見ると、午後3時10分。

起きてから何も食べていないから、空腹が限界だった。桜はため息をついて、のろのろと服を着替える。

もう2,3年着ている大きなスウェットワンピをすっぽりかぶり、財布をにぎりしめて外に出ると、もう冬の寒さがじんわりと肌をつかんだ。

「…さむ…」

さっさと買って、早く帰ろう。

そう心の中で決めてから、ふと財布の中を見ると、残金がない。