デブスの不思議な旅 ~恋と変と狂愛?と~

頭が真っ白になった。


あの、天文博士の言葉が悪夢のように蘇った。



“その輝きに人は心を奪われるが、星は人が感じるよりもずっと遥か彼方にあって、命あるうちには決してその姿をつかむことができない”


手に入れたと思った。


焦がれて愛しくてたまらない、この星のような娘。


自分が捕まえたのは――――ただの、星の影だったのか。


桜は、やっぱり遥か彼方の人間で。


ほんの一瞬、自分にその姿を見せてくれただけで。


雲にかくれるように、また自分から、この手からいなくなるのか。

そして……自分はまた、永遠の庭師として、ただ存在するだけの………


プツリ、と彼の中で何かが切れた。