デブスの不思議な旅 ~恋と変と狂愛?と~

桜の肩をつかんで、必死に言い募る。

「これからのことなんか、分かりません……!だって、あなたの時間は永遠だもの……」

王の指が震え始めて、桜のための指輪が床に落ちた。

「お前……なぜ、今になって、そんな……そんな………」

見開かれた目が、ハッとしてさらにそのまつげが開く。

「…………神児か」

その問いかけに、桜の頬がわずかに反応した次の瞬間、

「おのれ、小童ッ!!!」

叫ぶなり立ち上がり、王の御剣をつかんで、激しい殺意に顔を青くして部屋を出ていこうとする。

驚く桜は涙を払い、急いで追いすがった。

「待って、王様!」

「放せ!殺す、殺してやる!!」

憎しみを叫ぶ彼に、泣き声のまま言った。

「エヴァさんは、間違ったことは言ってないわ!!」

戸に手をかけようとして、王は凍りついた。

「全部、本当の事です……そうでしょう?」

立ちつくしたまま、桜はまた顔を覆った。