デブスの不思議な旅 ~恋と変と狂愛?と~

「そうか、嫌か。……ならやめよう」

「えっ……」

「どうした?食事をとろう。さあ」

「…………」

全てわかっている王の薄い微笑みを、唇を噛んで、真っ赤な顔で睨む。

「ほんとに、意地悪……」

「何が?……して欲しいことがあるなら、自分から言ったらどうだ」

「〜〜〜っ………」

しばらく揺れる瞳の上目遣いで彼を睨んでいたが。

「……て」

「うん?……聞こえない」

「もう…!」

疼いて身を焼く熱に耐えきれず、桜は乞うように両手を差し伸べた。

「して……王様……最後まで。お願い」

それを頬を染めて満足気に聞き、深いキスをする。

「いい子だ。……良くできたな」

そう言って、昂ぶる熱情のままに、彼女と体を繋げた。