デブスの不思議な旅 ~恋と変と狂愛?と~

『……そろそろ休むか。シュリ、交代の時間になったら起こせ』

アスナイが腰の剣を外しながら、毛布を引き寄せた。
夜も更け、遠くで動物や虫の鳴き声が聞こえてくる。

『ああ。……っくしゅ!』

寒暖差がある場所なのか、日中は暖かだが夜は冷える。

桜は今更気づいた。

(あっ…そうだ、私がシュリさんのマント着てるから…毛布だけじゃ、絶対寒いよね)

とはいえ、この下は裸だ。脱ぐわけにもいかない。

そこで、自分の毛布を持ってシュリの所へ持っていく。

『ん?何だ桜?』

見上げた彼に、差し出した。
シュリは目を丸くする。

『おい、俺は自分の毛布はあるぞ』

膝に乗せた毛布を指すが、桜は首を振った。

(使ってください。私はマントが温かいから、大丈夫)

胸元を軽くたたいてみせる。