デブスの不思議な旅 ~恋と変と狂愛?と~

夜になって、食事もお風呂も済ませた桜は早めに寝台に入った。

眠くて眠くて、あくびがひっきりなしだ。

女官は必要最低限の口しかきかないし、何もすることがない。

(2、3日、ちゃんとした時間に寝て、きちんと朝起きることをしてなかったからなあ……)

ふとそう思い、その原因を考えてボッと顔を染めた。

その……彼との時間がないから。

のんびりと体は休まっているが、やっぱり寂しい。

(王様を偉そうに慰めたけど、王様じゃなくて、私が寂しいんだな………)

少し笑って、月明かりの差し込む窓の下を見る。

(王様、今どうしてるかなあ……やっぱりまだ少しは寂しいって、思ってくれてるかな?それとももう慣れちゃったかな)

ウトウトしながら、あのきれいな顔を思い浮かべる。

(ふふ、浮気しないでね)

思わずそんな言葉が頭に浮かんだ。

自分が強く望んでここに来たのに、随分私も勝手だな……と苦笑いした後に、眠りに落ちた。