デブスの不思議な旅 ~恋と変と狂愛?と~

ふとシュリがにやっと笑った。

『そーいやお前、こいつの名前なんて覚えないなんて言ってて、しっかり呼んでるじゃねーか』

キョトンとした桜を親指で指す。

ふん、バカのくせにそうきたか。

『お前が繁殖期の鳥みたいに桜桜とこの娘をやたら連呼するからな。余程のバカじゃない限り覚える』

アスナイにシュリが口で勝つ事はまず無理だ。

『ば、バカ野郎!お、俺は別にこいつの事は』
『ほう、あの娘を意識はしてないのか』
『してるわけねえだろ!』
『そうか。俺はしている』
『は!?』

サラリとトンデモ発言をした相棒に、シュリは固まった。

『あの髪の美しさはなかなかだぞ。我らには決してないものだ』