「ええっ!?」
目をむいて、蝶を見た。
『桜さん……ギリギリまで、待っていますから……あなたがいてくれれば……怖くない………』
「………」
『怖いもの、を……怖いと………神児である……私でも……言っていいのだと……あなたが、言ってくれたから……』
その言葉が終わると、蝶が音もなく床に落ちる。
次の瞬間には、無数の銀の光の粒子になって、霧雨の降る中へと散っていった。
桜はすぐに身を翻して、部屋を飛び出した。
渡り廊下を走りながら頭をせわしく働かせる。
謁見ていつ終わるんだっけ。
さっき、お昼を食べた時間だった。
じゃあもう終わってるかも知れない。
さっきアラエさんが言っていた、謁見が長引いてるってのは、多分嘘だろう。私にエヴァさんの分化を知らせないための。
何で、こんな嘘つかれるの。
何で、私………何も気付かなかったの。
エヴァさんの分化がもうすぐっていうのは、わかってたじゃない!
自分の鈍感さに歯を食いしばって、公宮の裏口に飛び込んだ。
目をむいて、蝶を見た。
『桜さん……ギリギリまで、待っていますから……あなたがいてくれれば……怖くない………』
「………」
『怖いもの、を……怖いと………神児である……私でも……言っていいのだと……あなたが、言ってくれたから……』
その言葉が終わると、蝶が音もなく床に落ちる。
次の瞬間には、無数の銀の光の粒子になって、霧雨の降る中へと散っていった。
桜はすぐに身を翻して、部屋を飛び出した。
渡り廊下を走りながら頭をせわしく働かせる。
謁見ていつ終わるんだっけ。
さっき、お昼を食べた時間だった。
じゃあもう終わってるかも知れない。
さっきアラエさんが言っていた、謁見が長引いてるってのは、多分嘘だろう。私にエヴァさんの分化を知らせないための。
何で、こんな嘘つかれるの。
何で、私………何も気付かなかったの。
エヴァさんの分化がもうすぐっていうのは、わかってたじゃない!
自分の鈍感さに歯を食いしばって、公宮の裏口に飛び込んだ。
