デブスの不思議な旅 ~恋と変と狂愛?と~

(王様のお部屋に泊まったら、次の日がなんか日が早いな)

昼食をとりながら、桜は思う。

このご飯が終わったら、また彼に会うわけだ。

一日の多くを、あの人と過ごしている。

(…………)

箸を止めた。

私の部屋を、深宮に移すというのは、本当だろうか。

そしたら……

「ますます、王様以外の人と話すこと、なくなるなあ」

優しく慈しまれて、深く愛されて、強く望まれて。

もちろん嬉しい。

(でも……)

何だろう。
ゆっくりと、私の自由はなくなっていってる気がする。

まるで小鳥を手のひらでつかんで持ち上げるように。

鳥籠の戸を開けて、小鳥を入れる前の動作のような。

強く一度、首を振った。

「早く厩舎のお仕事、始めさせてもらおう」

強く心に決めて、また箸を取った。