デブスの不思議な旅 ~恋と変と狂愛?と~

(また…寝過ごしちゃった)

広い寝台の中で、目を覚ました桜は頭をかいた。

のそのそと起き上がって、床に落ちた夜着をベッドの上から拾った。

それを軽く羽織って立とうとしたのだが、あまりの気だるさに、へなっと上半身を寝台の上に倒した。

昨夜を思い出して、また赤面してしまう。

(もう……!)

ぶんぶんと首を振るが、この体のじわっとした疲労感が、やけに生々しい。

(な、なんか落ち着くどころか、むしろ……)

何度も求められ、なかなか放してくれなくなってきた気がする。

(王様、よく平気だなあ……あ…あれから、早起きしてお仕事って)

そう思ったが、彼の体は不調を留めないですぐ回復することを思い出した。

(そ……そうだ、じゃあつまりその……王様はその………いつまでも……できちゃうわけか)

くらぁ、とめまいがして、桜はこめかみをおさえた。

(と……とりあえず自分の部屋に帰ろう)

ヨタヨタと王の部屋を出た。