それからしばらく黙々と『トランプ』らしき札を作っていると、戸が開かれて王が戻ってきた。
「あ、おかえりなさい王様。お仕事終わりました?」
顔を上げて微笑む桜に、彼も嬉しそうに笑って足早にそばに来た。
ギュッと抱きしめ、ソファに座る。
「嬉しいものだな、こうやって部屋でお前が待っていてくれるのは」
「ふふ…」
くすぐったくて、少し照れながら彼女も声を出して笑った。
「そういえば、何だったんですか?何か大変な事?」
その黒い瞳をぱちぱちさせて、美しい顔をのぞき込むと、少しその笑顔が小さくなってそっと目がそらされた。
「いや、大したことはない。いつもと違う事態が起こったゆえ、私の判断を臣下が仰ぎたかったようだ」
「?そうですか……。また危ないことですか?」
「いや、そうじゃない。お前は何も心配するな。……それより」
肩を抱いていた手が腰に絡まり、そっと立たされる。
「おいで」
手を引いて、部屋の奥の寝台へ。下がっている薄布の帳を払い、桜を仰向けに横たえた。
早くも赤くなり始めた顔を、少し意地悪な笑顔で見下ろしながら、桜の夜着の帯をわざとゆっくり引いた。
「本当は、抱きかかえて連れてきたいのだがな」
「それだけは、絶対、いやです!!」
「頑迷よな」
「だって私…重いもの。王様が腰でも痛めたら大変だしそれに……幻滅されちゃう」
本音を最後にポツンと漏らすと、フッと笑ってキスをする。
唇に、額に、頬に。
「…まだそんなことを言っているのか」
帯をほどいた夜着の襟を暴きながら、
「本当に、バカだな」
「あ、おかえりなさい王様。お仕事終わりました?」
顔を上げて微笑む桜に、彼も嬉しそうに笑って足早にそばに来た。
ギュッと抱きしめ、ソファに座る。
「嬉しいものだな、こうやって部屋でお前が待っていてくれるのは」
「ふふ…」
くすぐったくて、少し照れながら彼女も声を出して笑った。
「そういえば、何だったんですか?何か大変な事?」
その黒い瞳をぱちぱちさせて、美しい顔をのぞき込むと、少しその笑顔が小さくなってそっと目がそらされた。
「いや、大したことはない。いつもと違う事態が起こったゆえ、私の判断を臣下が仰ぎたかったようだ」
「?そうですか……。また危ないことですか?」
「いや、そうじゃない。お前は何も心配するな。……それより」
肩を抱いていた手が腰に絡まり、そっと立たされる。
「おいで」
手を引いて、部屋の奥の寝台へ。下がっている薄布の帳を払い、桜を仰向けに横たえた。
早くも赤くなり始めた顔を、少し意地悪な笑顔で見下ろしながら、桜の夜着の帯をわざとゆっくり引いた。
「本当は、抱きかかえて連れてきたいのだがな」
「それだけは、絶対、いやです!!」
「頑迷よな」
「だって私…重いもの。王様が腰でも痛めたら大変だしそれに……幻滅されちゃう」
本音を最後にポツンと漏らすと、フッと笑ってキスをする。
唇に、額に、頬に。
「…まだそんなことを言っているのか」
帯をほどいた夜着の襟を暴きながら、
「本当に、バカだな」
