デブスの不思議な旅 ~恋と変と狂愛?と~

食事をとったあと、桜と王はソファに並んで話をしていた。

「休日を持とうと思う」

「王様のですか?」

「ああ。考えてみれば、私には今まで一日たりとも休みはなかったからな。おかしな話だ」

フン、と鼻を鳴らして肩をすくめた。

「謁見の方とか、文官さんが困らないですか?」

桜が首をかしげると、軽く笑う。

「体制としてそう決めてしまえば、すぐ慣れようよ。月に2日程度ならばそう大して混乱もするまい」

「そうですか……一日時間があれば、一緒にもっといろんな事、できるかもしれないですね」

嬉しそうに笑って、何が出来るかなぁ、と呟く。

「王宮の外に出られればいいのに」

「………」

「せっかく乗馬習うから、王様とも遠乗り行きたいなぁ」

憧れを口にすると、王がピクリと反応した。

「私『とも』?」

まずい。

桜は焦る。

「いえ、言葉のあやです!」

また怖いことになるかもと思い、頭をふった。