デブスの不思議な旅 ~恋と変と狂愛?と~

「ひゃあっ」

あわてて身をよじったが、強く抱かれて身動きが取れない。

「お……お……王様あのっ……」

「何だ」

「イヤイヤ何だじゃなくて……」

次第に熱を帯びはじめる身体と手つきに震えながら、混乱した頭で口走る。

「もう、さ、さ、さっき……その……した……じゃないですか!」

「だから?」

「えっ」

パサッと桜を仰向かせ、その両脇に手をついて、上からその真っ赤な顔を見つめた。

一度額にキスをした後、静かに耳元でささやいた。

「もう一つ、教えておいてやろう」

ゆっくりとその手が、桜の熱を呼び起こしていく。

「……こういう事は、夜でなければならぬという法はない」

「あ……」

「そして、その回数に限りなどない」

言うが早いか、有無を言わさない、強い口づけをされた。

「んん…!っは、王様、待っ……」

(持たない持たない!身が持たないよ!!)

触れられる悦びに反応してしまう体をどうにか律して、

「お風呂!お風呂入りたいです!」

どうにかこの羞恥から抜け出そうと懇願した。

すでに情欲に染まった顔を上げ、フッと艷やかに笑う。
その美しさに、思わず見とれた。

「……いいだろう」

桜が安堵したのも束の間、

「これが終わった後ならな」