デブスの不思議な旅 ~恋と変と狂愛?と~

まだ赤い顔で、もこもことたっぷりの泡で体を洗う桜は、まるで羊だ。

つ、次からは一緒に入るって……

緊張で吐くかもしんない。

(なるべく、タオル巻かせてもらおう……)

一緒に入浴したことはあるが、あの時とはまた状況が全然違う。

(でも、恥ずかしくて緊張するけど……嫌じゃ、ないな)

自分が自覚しているよりもずっと、王のことが好きになっているのかもしれないと思って、桜はますます赤くなった。

泡を洗い流して、温泉のように広い湯に浸かって星を少し眺めた後、脱衣所へ戻った。



いつの間に準備されていたのか、前と同じように白い夜着がきちんと置かれている。
代わりにワンピースはなくなっていた。

「………」

また赤面しながら、それを手に取る。

と、スルリと何かが床に落ちた。

「あれ?」

ごく薄い、レース地の。

…………見覚えあるんだけど、コレまさか。

おそるおそる手にとって広げてみる。

「や……やっぱりシディさんからの……」

あのけしからん夜着だ。