デブスの不思議な旅 ~恋と変と狂愛?と~

食事がすんでも、まだようやく夜になったばかりで、変わらずソファに座って話をしていた。

こうしているとまるでいつも通りみたいで、いつの間にか桜の緊張も解けていた。

「そうだ王様、ゲームしましょうか」

「ゲーム……」

きらりとその瞳が興味に輝く。

「ええ。ボードゲーム。こっちの世界にもあるのかな」

「あるにはあるが……せっかくだ、そなたの世界の遊びをしたい」

うなずいて、少し固めの紙を持ってきてもらった桜は早速、手作りの盤とコマを作り始める。

「ええと……何マス×何マスだったっけ?……まいいか、適当で」

独り言を言いながら大きな正方形を描くその手元を、まじまじと見つめる青年。

しばらくして、

「出来た!さ、やりましょう王様」

ニコッと笑う桜に、目を丸くして尋ねる。

「何だ?これは」

「オセロです」

「おせろ?」

うなずいて、その簡単なルールを説明した。

「さっ、王様勝負です!」