デブスの不思議な旅 ~恋と変と狂愛?と~

ふふ、と笑って、頭を揺らす。

「……本当にな。我ながら変われば変わるものだ。特定の誰かに執着する事など決してないと思っていたのに。王として、平等に情を分け与えることだけに腐心してきたのにな」

まさに、庭の花々に水をやるように。

「今は……」

自分の横にある、白い頬に触れる。

「どうすれば、そなたを髪の毛一筋残さず、私だけのものにできるかを考えている」

その花を鉢に植え替えて、外の冷たい風に当てずに、自分の部屋の窓際に置くように。

「自分がこんなに独占欲が強いとは思わなかった。今だって、そなたが誰かに奪われないか心配になる事がある」

苦笑いして、こつんと額を合わせた。

「王様……」

少しポッと頬を染めて、桜が小さく言った。

「きっと、その……明日になったら、そんな心配なくなりますよ」

その言葉に一瞬止まり、また笑ってうなずく。

「そうだな……そうだといいな」