デブスの不思議な旅 ~恋と変と狂愛?と~

また二人で馬に乗り、話をしながら傾く陽の光を受けて庭を進む。

「そうそう、シディさんに乗馬服作ってもらったんですよ」

桜が言うと、王は片眉を上げた。

「乗馬服……?」

「ええ、ワンピースじゃ馬を操るとき不便ですから。自分でこう、またがらないといけないでしょう?」

そう言われて、桜がワンピース姿でひらりと馬に飛び乗るところを想像してみる。

たぶん……このスカートが風にまくられて。

たぶん…………見える。いろいろと。

途端に不機嫌そうに顔をしかめた。

「そなた、本当に乗馬なんぞする気か」

「もちろん!そのためにシディさんに無理言って作ってもらったんですから。お仕事用の服も」

「……」

桜が怪我をした時のあの絶望的な恐怖を思い出し、ますます厳しい顔をした。

「やはり、許すのではなかったな」

「えー……」

「そなたがまた怪我をしたらと気が気でない。それに、その……激しい動きをしたら………他の者に見せてほしくない場所が見えるではないか」

ムスッとする彼を振り向いて、首を振ってみせる。

「大丈夫ですよ。パンツを作ってもらいましたから」

やはり驚いたような顔をして、複雑な表情になる。

「……仕事などしなくとも、欲しいものは何でもやるものを」