桜が二人の念入りなメンテナンスに、くすぐったくて悶絶しながら長いこと振り回されている頃。
王宮にほど近い集合住宅の、小さな部屋に灯っていた小さな明かりが、ゆらっと揺れた。
甘い匂いがして、可愛い家具で統一されたその部屋は、その部屋の持ち主が若い女性であることを物語っている。
小さな吐息と、ベッドのシーツが擦れ合う音がして、布団がめくれる。
「まって……まだいて……」
華奢な腕が、体を外して起きようとした彼の、しなやかな首にからみついた。
甘くささやくその声にそっとため息をつき、その手が女の腕をさっさと解いた。
「もう……たまにはゆっくり一緒にいたいのに……」
大きな瞳が潤んで、彼の赤銅色のそれを見つめたが、ついとそらされる。
「仕事の続きがある。王宮に戻らないといけないんだ」
アラエはそっけなく言いながら彼女に背を向けて、床に落ちていた衣をはおり始めた。
そんな後ろ姿を、身を起こして見つめる。
「……ホントにお仕事よね?」
「は?」
眉間にシワを寄せて、わずかに振り返った。
「何が言いたいんだ?お前」
王宮にほど近い集合住宅の、小さな部屋に灯っていた小さな明かりが、ゆらっと揺れた。
甘い匂いがして、可愛い家具で統一されたその部屋は、その部屋の持ち主が若い女性であることを物語っている。
小さな吐息と、ベッドのシーツが擦れ合う音がして、布団がめくれる。
「まって……まだいて……」
華奢な腕が、体を外して起きようとした彼の、しなやかな首にからみついた。
甘くささやくその声にそっとため息をつき、その手が女の腕をさっさと解いた。
「もう……たまにはゆっくり一緒にいたいのに……」
大きな瞳が潤んで、彼の赤銅色のそれを見つめたが、ついとそらされる。
「仕事の続きがある。王宮に戻らないといけないんだ」
アラエはそっけなく言いながら彼女に背を向けて、床に落ちていた衣をはおり始めた。
そんな後ろ姿を、身を起こして見つめる。
「……ホントにお仕事よね?」
「は?」
眉間にシワを寄せて、わずかに振り返った。
「何が言いたいんだ?お前」
