デブスの不思議な旅 ~恋と変と狂愛?と~

驚いた顔のままじっと見つめられて、桜は両手で火照る顔をあおいだ。

「フラウさんとルネさんが言ってたんです、その、初めては……幸せな思い出になる方がいいって」

「………」

「だ……だから、あの……面倒くさいって思うかもしれませんけど」

胸の上でぎゅっと両手を握ってうつむく。

「明日まで……待ってくれませんか?王様のお部屋に泊まるまで」

「!」

思わず王も一気に赤面した。

「明日までに、ちゃんと心の準備、しておきます」

「桜……」

「明日は……止めないし、逃げないから」

そっと彼の手を取り、おずおずと握った。


「わ、私を……王様のものに、しちゃってください」



渾身の勇気で告げた。