デブスの不思議な旅 ~恋と変と狂愛?と~

「お…王様………ちょっ……」

「……愛している。……もっと、お前が見たい。ひとつになりたい」

そっと、優しく肩から袖が下ろされる。

(待った待った!!脱線してるよ!!)

自分が慣れるために始めた事なのに、何でこんな事に。

「王様待って、約束が違います……」

「待たない。約束なぞ知らん」

「わ、私が止めたければすぐ止めるって……」

そう言うと、ぴたっと動きを止め、首元に伏せていた顔を上げて桜を見た。

「……止めたいか?」

「え」

「嫌か?」

「…………」

(だから、そんな聞き方ずるいってば……)

固まっていると、ふふ、と笑いを漏らす。

「……今、どうだった?不快だったか?」

「そ、そんなこと……」

「どうだったのだ」

「……っ嬉しくて、気持ち、良かったです……」

恥ずかしすぎて、顔を横にして答える。

愛しくて、また痛いくらいの胸の痺れを感じながら、

「なら……問題ないだろう?」

そう言って顔を自分に向けさせ、唇にキスをした。