デブスの不思議な旅 ~恋と変と狂愛?と~

(ふあぁ、恥ずかしい!あー恥ずかしい!)

優しく小さく、けれど夢中で自分を求める柔らかな唇と、その髪から香る王の匂い。

恥ずかしさで顔を外しそうになるのをこらえて、つぶっていた目を開けた。

(こ、こ、こうしてじっとしてても……いつもとおんなじだよね)

頑張ってみようかな。

そしたら今さっきみたいに、王様が喜んでくれるかな。

暴れる心臓の上で握られていた両手を、そっと彼の肩に置いた。

(……えい)

自分の唇をまたついばもうとするタイミングを見定めて。

ハムリ、と相手のそれをくわえ返した。

「!!」

小さな応えに、王は目をむいて桜の赤い目元と、伏せられた黒い瞳を見た。

「んぅ……ん……」

きゅっ、と肩に置いた手に力を込めて、見よう見まねで何度か一生懸命のキスをする。

ゾクリと煽られる熱に、一度王の背中が震えた。


――ああ……こんな……たまらない。


強い力で絡め取るように背中と腰を抱かれた。

「んぁ!?」