デブスの不思議な旅 ~恋と変と狂愛?と~

「なら……やってみよう」

「え?」

またそっと体を寄せて言った。

「そなたに触れる」

「ええっ!?ちょっ……」

思わず後ずさりする桜。

「大丈夫、苦痛になるような事はしない。……そなたも、私がする通りに、私に触れてみよ」

呆気に取られて固まる彼女に、にっこり笑う。

「それなら、恥ずかしいのも一緒だ。そなたが触れるのも、触れられるのも……慣れるだろう?」

「………」

斜め上の提案に、パクパクと口を開け閉めする。

「さっきも言ったが、無理強いはしない。嫌だと思ったらすぐ止めるがいい」

「はぅ……」

「どうする?そなた次第だ」

静かに問う。

「………」

ものすごく困惑して、赤い顔のままうつむいた。

(さ、さ、触りっこするってこと!?)

身も蓋もない言葉が頭をぐるぐる回る。