食事をしながらしばらく話をした後、「さてと」と王はしぶしぶ立ち上がった。
あれ?という表情の桜に、苦笑いして見せる。
「今日は午後からも仕事があるのだ。昨日の『魔』襲撃の働きに対する恩賞だのを決める。遠方の地方武官達は、早く帰してやらねばならんからな」
「あ……そうなんですか」
納得してうなずく。自分には刺激の強すぎる言動から解放されて、ホッとしたような…………
「そっかあ……戻っちゃうんですね」
てっきり、いつものように午後も一緒にいるものかと思っていた桜は、思わずぽつんと心の声を漏らし、焦ってハッと口をつぐんだ。
次の瞬間、温かな胸に抱きしめられる。
「………っそなた、少しは自覚するが良い」
桜の包帯の巻かれた左腕を見て、力が入りそうになるのを我慢する。
「ひゃ……」
身を固めるその様子も、緊張だけではなく、もう今では好意を持ってくれているからということも分かる。
やるせないくらいの愛おしさに、はあ…と天を仰いでため息をついた。
「何故王には休日がないのであろうな」
憮然とした声で呟いた。
「………重臣二人と、今度合議してみるか」
本気でそう言った。
あれ?という表情の桜に、苦笑いして見せる。
「今日は午後からも仕事があるのだ。昨日の『魔』襲撃の働きに対する恩賞だのを決める。遠方の地方武官達は、早く帰してやらねばならんからな」
「あ……そうなんですか」
納得してうなずく。自分には刺激の強すぎる言動から解放されて、ホッとしたような…………
「そっかあ……戻っちゃうんですね」
てっきり、いつものように午後も一緒にいるものかと思っていた桜は、思わずぽつんと心の声を漏らし、焦ってハッと口をつぐんだ。
次の瞬間、温かな胸に抱きしめられる。
「………っそなた、少しは自覚するが良い」
桜の包帯の巻かれた左腕を見て、力が入りそうになるのを我慢する。
「ひゃ……」
身を固めるその様子も、緊張だけではなく、もう今では好意を持ってくれているからということも分かる。
やるせないくらいの愛おしさに、はあ…と天を仰いでため息をついた。
「何故王には休日がないのであろうな」
憮然とした声で呟いた。
「………重臣二人と、今度合議してみるか」
本気でそう言った。
