デブスの不思議な旅 ~恋と変と狂愛?と~

思わずぽかんと開けられた口に、そっと箸を入れた。

「……………っ」

また、顔の赤みが強くなっていく。

「な…な…何を………」

その反応がかわいくて、思わず少し声を立てて笑った。

「美味いか」

「味なんか分かりませんよっ」

慌ててもふもふと頬をふくらませる。

この反応すべてが、自分のことを好きでいてくれるがゆえのものだと思うだけで、また愛しさがあふれる。

「着替えも手伝ってやろうか?」

とんでもないことを言われ、「もうっ!」とまたその笑顔を睨んだ。

「わた、私こういうの……初めてなんですから、あんまりからかわないでください!変な冗談やめて、王様」

「別に冗談を言ったつもりはないが?そういう手伝いならば、喜んで手を貸そうほどに」

「あう……!」

プルプル震え始める彼女の口に、今度は手で果物を一つ入れてやる。
どうしようもなく、真っ赤な顔のまま閉じられるその唇に、つっとそのまま指を這わした。

そして、ふっとその瞳を細める。

「その初々しい反応も良いが………もう腹をくくることだな」

「へ?」

思わず聞き返す。その間の抜けた顔に、クスリと艶っぽい微笑みを向けた。

「しとねの中で、そなたはどんなふうに咲くのであろうな。……早く、その姿が見たい。その蜜を」

……味わってみたい。