デブスの不思議な旅 ~恋と変と狂愛?と~

あ、とルネが思い出したように言った。

「もうお昼が近いですわね、御膳の準備をして参りますわ」

「あ、はい、お願いします」

ぺこんと寝台の上で頭を下げると、二人してにーっこりと微笑んだ。

「?」

「二膳持ってまいりますわね」

「え?」

「我が君からのお達しで、今日は桜様のお部屋でお昼をお召になるそうですので」

「!」

ポッと頬を染める桜に一礼して、二人は出ていく。

(お、王様ここに来るの……!?)

考えて見れば、昨日の告白から初めて会う。

あの後、桜の告白を受けた王は、うつむき加減であまり表情を見せることなく、

「……ありがとう。そなたはもう休むがよい」

と、足早に出ていってしまったから。

その様子を思い出して、少し不安になる。

何か、まずいこと言ったかな、また無神経なこと言ったかな……と。