デブスの不思議な旅 ~恋と変と狂愛?と~

ルネも頬を膨らませてうなずいた。

「そうですわ、乗馬なんて……我が君におねだりなされば、ご一緒に乗せていただけますわ」

彼と同じことを言うから、桜は少しおかしそうに笑った。

「自分で乗れたほうが、ずっと楽しいですよ、きっと。それに、王様にもお許しはもらってます」

そう言うと、フラウが首をかしげて言う。

「でも……これからもお許しになるかしら」

「え?」

「だって、こんなひどいお怪我をなさったんですもの……。やっぱりダメって事も考えられますわ。何せ、我が君の昨日のご乱心ぶりは、宮中の誰もが驚いてるんですのよ」

「………」

少し顔を赤くして、もそもそと服をたたむ桜。

ふと、ルネの目が包み紙にとまった。

「あら?統括長からのお召し物がもう一枚ありますわ、桜様」

「え?……何だろ?」

怪訝そうな顔をしながら、カサカサと紙を鳴らして、白い、ごくごく薄いレース生地のそれを取り出した。

ストールかな?と思いながら広げていくと。