デブスの不思議な旅 ~恋と変と狂愛?と~

「桜様、乗馬をなさるんですの!?」

目をみはって驚く二人に、笑ってうなずいた。

「ええ、午前中厩舎でお仕事しながら、教わろうと思って」

いそいそと包みを開いて、シディが作った服を広げた。

「わあ!」

上品で、かつこざっぱりとした紺色と黒の半袖シャツ。
裾と袖に花の刺繍が入っている。

そして、ガウチョのような少し幅広の、肌触りの良さそうな長めのものと、これまた黒と紺の、大きな丸いポケットが作業に良さそうで、かつ可愛らしいハーフパンツ。

おまけに柔らかそうなキャメル色のブーツが入っていた。

「すごい、シディさん……」

嬉しそうに目を細めて、少し頬を染めて笑う桜を、二人は珍しげに見つめた。

「なんですの?それ……」

「女性用のパンツです」

「ええっ?」

驚いて固まっていた。

「ふふ……お二人も着てみればいいですよ。絶対楽だし、動きやすいんですから」

にこにこと笑う桜に、フラウが少し唇を尖らせて言った。

「桜様……桜様は王のご客人ですし、もうご寵姫でもあるんですから、労働なんて……」