「……」
少しまばたきして、フッと微笑んだ。
「そうか。神児として立ったあの日、確かまだ齢わずか9つであったな。……予が寿ぎの詞を納めに行ったあの日から、もう6年経つか」
まだまだ幼い神児の、自分と初めて対面した時の緊張に見開かれたアイスブルーの大きな瞳を思い出した。
たった9つで、自分と同等に、我が身を梁として、この世界を支えるものとしての重圧を背負わねばならない子。
一生神宮の外に出ることなく、ひたすらに神の声を聞くためだけに生を受けた子……。
一度薄く目をつぶった。
「めでたいことだな。神児も一人前か。衷心より祝福しよう。……分かっていようが、『分化』が始まりそうになれば、速やかに王宮に知らせるように」
深く礼をして、使者は退出した。
(……神児が神力が使えなくなる期間がもうすぐ始まるということか)
まあこんな短期間で無いとは思うが、『魔』がまた来ないとも限らない。神告がない以上、この三日三晩は、人の手による備えが全てだ。
ふと、今王都には全国から武官たちが大勢集まってきている事を思い出した。
おそらく『分化』はこの数日のうちに始まるだろうから、遠方の者たちは帰して、残りの武官達を『分化』が終わるまで、このまま引き続き神宮と王都の警備に当たらせよう。
「よし。丁度良かった」
一つうなずき、文官を呼んだ。
「一ノ所の統括長達を呼べ。命じることがある」
少しまばたきして、フッと微笑んだ。
「そうか。神児として立ったあの日、確かまだ齢わずか9つであったな。……予が寿ぎの詞を納めに行ったあの日から、もう6年経つか」
まだまだ幼い神児の、自分と初めて対面した時の緊張に見開かれたアイスブルーの大きな瞳を思い出した。
たった9つで、自分と同等に、我が身を梁として、この世界を支えるものとしての重圧を背負わねばならない子。
一生神宮の外に出ることなく、ひたすらに神の声を聞くためだけに生を受けた子……。
一度薄く目をつぶった。
「めでたいことだな。神児も一人前か。衷心より祝福しよう。……分かっていようが、『分化』が始まりそうになれば、速やかに王宮に知らせるように」
深く礼をして、使者は退出した。
(……神児が神力が使えなくなる期間がもうすぐ始まるということか)
まあこんな短期間で無いとは思うが、『魔』がまた来ないとも限らない。神告がない以上、この三日三晩は、人の手による備えが全てだ。
ふと、今王都には全国から武官たちが大勢集まってきている事を思い出した。
おそらく『分化』はこの数日のうちに始まるだろうから、遠方の者たちは帰して、残りの武官達を『分化』が終わるまで、このまま引き続き神宮と王都の警備に当たらせよう。
「よし。丁度良かった」
一つうなずき、文官を呼んだ。
「一ノ所の統括長達を呼べ。命じることがある」
