その日の王の執務は、少し変則的なものだった。
事務仕事はあらかじめほとんど済ませてしまっていたので、謁見を朝早くから長めの時間で行っていた。
昨日の『魔』討伐で見せた冷酷さと、桜が負傷した際に取り乱した姿がまるで嘘のように、静かに微笑みをたたえながら謁見人の話に耳をかたむけていた。
2日ぶんの人数だからいつにも増して多いのだが、彼は少しの疲れも見せずに淡々と政務をこなしていく。
結局、始めた時間が早かったのが良かったのか、いつもとそう変わらない時刻に謁見は終わった。
最後の謁見人が退出した後、王は一つ息をついた。
「我が君、神宮からの使者をお通しいたします」
「ああ」
うなずくと、またあの無表情な女が通され礼をした。
「『魔』の襲撃よりのご無事の帰還、鮮やかなる鎮圧、お見事でございました。神児さまより、寿ぎとねぎらいのお言葉を承ってございます」
「ああ、神児にも、一月にも渡る王都の結界、ご苦労であったとお伝え願いたい」
少し笑って、彼は頭を揺らした。
「さて、では神告を聞こうか」
また礼をして、使者は一昨日とは打って変わって『明日は快晴』と言うごく平和な神告を伝えた。
「平穏なようで大変結構。大儀であった、ご使者」
椅子から立ち上がり、謁見を終わらせようとする王に、使者は付け加えた。
「恐れながら、王」
「?何か」
「本日、神児様が齢15にお成りあそばします」
事務仕事はあらかじめほとんど済ませてしまっていたので、謁見を朝早くから長めの時間で行っていた。
昨日の『魔』討伐で見せた冷酷さと、桜が負傷した際に取り乱した姿がまるで嘘のように、静かに微笑みをたたえながら謁見人の話に耳をかたむけていた。
2日ぶんの人数だからいつにも増して多いのだが、彼は少しの疲れも見せずに淡々と政務をこなしていく。
結局、始めた時間が早かったのが良かったのか、いつもとそう変わらない時刻に謁見は終わった。
最後の謁見人が退出した後、王は一つ息をついた。
「我が君、神宮からの使者をお通しいたします」
「ああ」
うなずくと、またあの無表情な女が通され礼をした。
「『魔』の襲撃よりのご無事の帰還、鮮やかなる鎮圧、お見事でございました。神児さまより、寿ぎとねぎらいのお言葉を承ってございます」
「ああ、神児にも、一月にも渡る王都の結界、ご苦労であったとお伝え願いたい」
少し笑って、彼は頭を揺らした。
「さて、では神告を聞こうか」
また礼をして、使者は一昨日とは打って変わって『明日は快晴』と言うごく平和な神告を伝えた。
「平穏なようで大変結構。大儀であった、ご使者」
椅子から立ち上がり、謁見を終わらせようとする王に、使者は付け加えた。
「恐れながら、王」
「?何か」
「本日、神児様が齢15にお成りあそばします」
