次の日。
昼前にはすっかり意識がクリアになり、まだ足が少しふらつくが歩けるようになった桜。
左腕はまだ動きがぎこちないが、痛みは抑えられ、普通よりもずっと早く治っていっているようだった。
だから桜自身は大して心配などしていなかったのだが、周りはそうではなかった。
朝、戸が叩かれたかと思うと、真っ赤に目を泣きはらしたフラウとルネが、朝餉の膳もそこそこに飛び込んできた。
「桜様!ああ……良かった!もうもう、桜様が深手を負われて神処に運ばれたと聞いたときには……」
「申し訳ございませんでした!昨夜、夜の御膳を下げたときに、桜様がいらっしゃらないことをもう少し不審に考えておけばこんなことには!」
頭を床につける二人を慌てて制した。
「そんな……お二人のせいじゃないです、私が勝手にやったことです。自分から、『魔』の前に飛び出したんです」
「でも……でも」
シュリが桜を連れ出した事に気づかなかったのがよほど堪えているのか、ガックリとうなだれ、すすり泣いている。
どうにか元気づけようと、あれこれ考える。
(や…やっぱりこれしかないかな)
カリカリと頭をかいて言った。
昼前にはすっかり意識がクリアになり、まだ足が少しふらつくが歩けるようになった桜。
左腕はまだ動きがぎこちないが、痛みは抑えられ、普通よりもずっと早く治っていっているようだった。
だから桜自身は大して心配などしていなかったのだが、周りはそうではなかった。
朝、戸が叩かれたかと思うと、真っ赤に目を泣きはらしたフラウとルネが、朝餉の膳もそこそこに飛び込んできた。
「桜様!ああ……良かった!もうもう、桜様が深手を負われて神処に運ばれたと聞いたときには……」
「申し訳ございませんでした!昨夜、夜の御膳を下げたときに、桜様がいらっしゃらないことをもう少し不審に考えておけばこんなことには!」
頭を床につける二人を慌てて制した。
「そんな……お二人のせいじゃないです、私が勝手にやったことです。自分から、『魔』の前に飛び出したんです」
「でも……でも」
シュリが桜を連れ出した事に気づかなかったのがよほど堪えているのか、ガックリとうなだれ、すすり泣いている。
どうにか元気づけようと、あれこれ考える。
(や…やっぱりこれしかないかな)
カリカリと頭をかいて言った。
