「よくもまァ、邪魔をしてくれたものだな。その憎き化物を喰らってやるために、我が一族が殺されていくのを耐えて見ていたものを」
ギラギラとその目を憎悪に光らせながら言う。
だが王は、まだ呆然と桜を見つめていた。まるで、『魔』の嘲りも、群衆の悲鳴も耳に入らないかのように。
その様子を見て、『魔』はニタリと酷薄な笑みを浮かべた。
「だがまあ……却って良かったかも知れんな。その澄ました皮をかぶった化物に、そんな顔をさせてやれた」
クックックッ、と空中で身を折りおかしそうに嗤った。
「お前はその化物の女だったのか、異形の人の子。…死なぬと良いな」
口元にあてていた手を外し、笑みを引っ込めて、憎しみに目を燃やして上から王を睨みつけた。
「生きのびたなら、今度はお前を、その化物の目の前で引き裂いて喰ってやろうほどに」
その言葉に、シュリが怒りに顔を歪めて見あげた。
「貴様!!」
腰の剣を、目にも止まらぬ速さで『魔』の顔めがけて投げる。
とっさに頭を振り、直撃は避けたが、その刃が『魔』の耳をザックリと引き裂いた。
赤黒い血をしたたらせながら、ゾッとするような美貌を歪める。
そしてまた狂ったような笑い声を上げ、空の彼方に飛び去っていった。
ギラギラとその目を憎悪に光らせながら言う。
だが王は、まだ呆然と桜を見つめていた。まるで、『魔』の嘲りも、群衆の悲鳴も耳に入らないかのように。
その様子を見て、『魔』はニタリと酷薄な笑みを浮かべた。
「だがまあ……却って良かったかも知れんな。その澄ました皮をかぶった化物に、そんな顔をさせてやれた」
クックックッ、と空中で身を折りおかしそうに嗤った。
「お前はその化物の女だったのか、異形の人の子。…死なぬと良いな」
口元にあてていた手を外し、笑みを引っ込めて、憎しみに目を燃やして上から王を睨みつけた。
「生きのびたなら、今度はお前を、その化物の目の前で引き裂いて喰ってやろうほどに」
その言葉に、シュリが怒りに顔を歪めて見あげた。
「貴様!!」
腰の剣を、目にも止まらぬ速さで『魔』の顔めがけて投げる。
とっさに頭を振り、直撃は避けたが、その刃が『魔』の耳をザックリと引き裂いた。
赤黒い血をしたたらせながら、ゾッとするような美貌を歪める。
そしてまた狂ったような笑い声を上げ、空の彼方に飛び去っていった。
