(王様……王様!)
群衆に見え隠れする『魔』と王の姿を見失うまいと、ただひたすらに進む。
心配と、彼が傷つけられる恐ろしさに瞳を揺らして、震える手で何とか人の波をかき分けていく。
フードの『魔』を見とがめる臣下は相変わらずいない。
止めなきゃ。王様が……!
もう『魔』は王を囲む近衛の輪のすぐ近くまで来ていた。
それを見て胸が潰れるくらいに動悸がし、息が浅くなる。
ああ、間に合って。誰か気づいて!
声を上げようとしても、緊張と恐怖で喉が開かない。
もう桜は他人には構わずに、無理矢理に人混みを押しのけて進んでいた。
ようやく、見え隠れすることなく王の姿が確認できるところまで来た。
桜にはあまり馴染みのない姿の、着飾った、きれいで大好きな人の横顔。
恐怖と愛おしさに胸が痛んで、少しだけ涙がその目に浮かんだ。
(もう少し……もう少しで着く)
群衆に見え隠れする『魔』と王の姿を見失うまいと、ただひたすらに進む。
心配と、彼が傷つけられる恐ろしさに瞳を揺らして、震える手で何とか人の波をかき分けていく。
フードの『魔』を見とがめる臣下は相変わらずいない。
止めなきゃ。王様が……!
もう『魔』は王を囲む近衛の輪のすぐ近くまで来ていた。
それを見て胸が潰れるくらいに動悸がし、息が浅くなる。
ああ、間に合って。誰か気づいて!
声を上げようとしても、緊張と恐怖で喉が開かない。
もう桜は他人には構わずに、無理矢理に人混みを押しのけて進んでいた。
ようやく、見え隠れすることなく王の姿が確認できるところまで来た。
桜にはあまり馴染みのない姿の、着飾った、きれいで大好きな人の横顔。
恐怖と愛おしさに胸が痛んで、少しだけ涙がその目に浮かんだ。
(もう少し……もう少しで着く)
