そこからまた慎重に足を運ぶ。
相変わらず人は多かったが、襲撃時ほどのパニック状態ではなく、お互いの無事を確かめ合ったり、急いで家路につこうとしていたりしていた。
背の高いシュリのその目が、王の月毛の馬を見つけた。
「王の馬だ」
「え!」
フードの中の顔を、弾かれたようにシュリに向ける。
が、すぐにでも駆け寄りたい気持ちを抑えた。
「シュリさん、隠れましょう。見つかったら捕まっちゃう」
きっと傷つけただろうに、変わらず自分を支えてくれるこの人を危ない目にあわせたくなくて、桜はそっとシュリを大通りの脇の方へと押した。
「大丈夫だ。この人混みだ、きっとそれどころじゃない。それに……王はどうやら馬を降りてるみたいだ」
「そうなんですか?」
「ああ。だから、もう少し近寄らないと」
心配だったが、シュリは迷いなくそのまま歩く。
と、ついにその姿が見えた。何かを斬った後なのか、ブン、と剣で空を切って、紅い雫を飛ばしている。
「いたぞ。無事みてえだな」
主君を思う武官の顔で、ホッとして言った。
「そうですか……」
桜も息をつく。
(良かった、王様………痛い思い、してなかったんだ)
少し笑って、その肩から力が抜けた。
相変わらず人は多かったが、襲撃時ほどのパニック状態ではなく、お互いの無事を確かめ合ったり、急いで家路につこうとしていたりしていた。
背の高いシュリのその目が、王の月毛の馬を見つけた。
「王の馬だ」
「え!」
フードの中の顔を、弾かれたようにシュリに向ける。
が、すぐにでも駆け寄りたい気持ちを抑えた。
「シュリさん、隠れましょう。見つかったら捕まっちゃう」
きっと傷つけただろうに、変わらず自分を支えてくれるこの人を危ない目にあわせたくなくて、桜はそっとシュリを大通りの脇の方へと押した。
「大丈夫だ。この人混みだ、きっとそれどころじゃない。それに……王はどうやら馬を降りてるみたいだ」
「そうなんですか?」
「ああ。だから、もう少し近寄らないと」
心配だったが、シュリは迷いなくそのまま歩く。
と、ついにその姿が見えた。何かを斬った後なのか、ブン、と剣で空を切って、紅い雫を飛ばしている。
「いたぞ。無事みてえだな」
主君を思う武官の顔で、ホッとして言った。
「そうですか……」
桜も息をつく。
(良かった、王様………痛い思い、してなかったんだ)
少し笑って、その肩から力が抜けた。
