デブスの不思議な旅 ~恋と変と狂愛?と~

シュリはふと、心配に心が波立った。

伸び上がって見ようかよそうか、迷っているらしい彼女をちらっと見る。


………まさかとは思うが、王のこの狂気が、桜に向かったりしないだろうか。

桜の気持ちを知った王は………彼女をどうするだろう。

俺が桜に対してそうであるように、狂おしく、自分の運命を歪めても手に入れたいと願うほどの娘が、自分を好きだと言ってきたら。

一瞬そんな事を思ったが、シュリはフッと苦笑いして首を振った。

(バカな事考えてどうすんだ。……誰よりも優しく大事にするだろうさ)

桜の事を傷つけたりするなんて、ありえないことだ。

どこか引っかかる何かを無視して、また大通りに目線を移した。