少し驚くシュリにうなずいて見せる。
そして二人は、どんどん膨れ上がる黒い塊をまた見上げた。
「……多分、あそこに王が居るな」
少し額に汗をかいたシュリが呟いた。
「ええっ!?」
顔色を失い、桜がまた振り向く。
「ようやく分かった。何でいきなり王が王都の視察なんか言い出したのか。『魔』の連中を引きつけるための、囮になるためだったんだ」
「………」
「多分、昨日朝の神告で、今日王都に襲撃があることを知らされたんだろう」
桜はハッと思い至る。
昨日エヴァからの白い小鳥が、決して明日は王宮の外に出るなと言っていた。
きっと昨日の朝、『魔』の襲撃の神告をたずさえた王宮への使者を送ったあと、桜にも注意を呼びかけたつもりだったのだろう。
「そんな……シュリさん、王様が……あんな数の敵から襲われたら………」
うっすら涙を目にためて、色を失った唇を震わせる彼女をなだめるように、トントンと頭をなでた。
「大丈夫だ、多分今頃、各駐屯地から選ばれた武官のメンバーが大勢、王の周りに潜んでるはずだ。……そうだ、あの野郎もいるはずだぜ」
「?」
「あのサディスト野郎だよ」
「アスナイさんが!?」
そして二人は、どんどん膨れ上がる黒い塊をまた見上げた。
「……多分、あそこに王が居るな」
少し額に汗をかいたシュリが呟いた。
「ええっ!?」
顔色を失い、桜がまた振り向く。
「ようやく分かった。何でいきなり王が王都の視察なんか言い出したのか。『魔』の連中を引きつけるための、囮になるためだったんだ」
「………」
「多分、昨日朝の神告で、今日王都に襲撃があることを知らされたんだろう」
桜はハッと思い至る。
昨日エヴァからの白い小鳥が、決して明日は王宮の外に出るなと言っていた。
きっと昨日の朝、『魔』の襲撃の神告をたずさえた王宮への使者を送ったあと、桜にも注意を呼びかけたつもりだったのだろう。
「そんな……シュリさん、王様が……あんな数の敵から襲われたら………」
うっすら涙を目にためて、色を失った唇を震わせる彼女をなだめるように、トントンと頭をなでた。
「大丈夫だ、多分今頃、各駐屯地から選ばれた武官のメンバーが大勢、王の周りに潜んでるはずだ。……そうだ、あの野郎もいるはずだぜ」
「?」
「あのサディスト野郎だよ」
「アスナイさんが!?」
