どういうことかというと、この一月の間、今目の前で捕縛され、あるいは武官の刃に斃れていっているこの『魔』たちは、王都の人間をほとんど襲ってはいないということだ。
(……この人数の『魔』がまともに毎日食事をすれば、王都の死者数ははね上がる。必然的に不審視される。自分達の王都襲撃の計画が露見してはまずいと思ったのであろうな)
蛆虫なりに、よく我慢したものだ。全ては無駄だったがな。
クックッと喉の奥で嘲笑いながら、また一人、『魔』が武官達に翼を斬り落とされるのを見やった。
だが、一月もの間食事をとらず、しかもエサである人間たちの街に紛れ込める自制心を持つ『魔』は、そう多くはない。
一般の『魔』の中でも特に能力の高い個体か、あるいは。
(……王族か)
桜が何度か会った『魔』も、瞳が王族の証である金色に光ったという。
先程自分に向かってきた群れも、皆一様にその目を金色にしていた。
王はまた、口の端を持ち上げて笑う。
(………アリの群れを霧散させるには、女王アリを殺すこと)
王都を襲うには、時間をかけて密かに内部に侵入するしかないと分かった彼らは、やむなく王族での襲撃を計画したのだろう。
(そやつらを捕えれば、襲撃も阻止できる上、多少なりとも『魔』全体の弱体化にもつながる。王族のいないあ奴らなど、ただの猿同然の烏合の衆)
(……この人数の『魔』がまともに毎日食事をすれば、王都の死者数ははね上がる。必然的に不審視される。自分達の王都襲撃の計画が露見してはまずいと思ったのであろうな)
蛆虫なりに、よく我慢したものだ。全ては無駄だったがな。
クックッと喉の奥で嘲笑いながら、また一人、『魔』が武官達に翼を斬り落とされるのを見やった。
だが、一月もの間食事をとらず、しかもエサである人間たちの街に紛れ込める自制心を持つ『魔』は、そう多くはない。
一般の『魔』の中でも特に能力の高い個体か、あるいは。
(……王族か)
桜が何度か会った『魔』も、瞳が王族の証である金色に光ったという。
先程自分に向かってきた群れも、皆一様にその目を金色にしていた。
王はまた、口の端を持ち上げて笑う。
(………アリの群れを霧散させるには、女王アリを殺すこと)
王都を襲うには、時間をかけて密かに内部に侵入するしかないと分かった彼らは、やむなく王族での襲撃を計画したのだろう。
(そやつらを捕えれば、襲撃も阻止できる上、多少なりとも『魔』全体の弱体化にもつながる。王族のいないあ奴らなど、ただの猿同然の烏合の衆)
