圭哉くんは俺様且つ暴君。



キッチンの鍋の中には、明日でも食べられるようにカレーも作った。


少しでも栄養を摂って欲しくて、野菜多めにしたけど食べてくれるかな?


まさか、この歳になって野菜嫌い!なんて子供じみたことは言わないよね…


なんて考えてたら笑えてくる。



一段落した私は、改めて部屋の中を見渡す。シンプルで生活感のない部屋。


テレビとソファ…テーブルがあるだけのリビング。奥にあるのは寝室かな?


どうやら1LDKっぽいな。


さすが高級マンションだけあって、すごい広々してる。こんなところに1人で住めるなんて羨ましい。


「でも…やっぱり1人は寂しいよね」


ボソッと呟いた独り言は、私の鼓膜だけを揺らして、何だかそれがまた寂しさを加速させる。