「も、もし『おせぇ。』
もしもしくらい言わせてよ!!って勢いで言い放たれた圭哉くんの言葉に、
とにかくぐっと耐えた。
『俺からの電話にはワンコールで出ろ。』
「そ、そんなの『あ?』
どこまでも、俺様な圭哉くんのどこが好きなの?って、自分に問いかけてみても
「…わ、かりました。」
『ん、最初からそう言えよ。』
やっぱり嫌いとは言えないから、
「ぐっ」
惚れたが負け…ってやつです。
もっと優しい人が良かった。
もっと爽やかな人が良かった。
もっと、もっと…
でも、私が好きなのは紛れもなく
『頭痛薬、買ってこい。10分以内な。』
「……え?頭痛薬…10、10分?」
こんな、俺様で暴君な圭哉くんなんだ。


