圭哉くんは俺様且つ暴君。




────────────





「つ、疲れた……」



学校帰り、両手にはカバンとスーパーの袋。


タイムセールだからってつい、買いすぎちゃった。


家までの道のりはあと15分。



重たい〜。


1人暮らしみたいなもんとは言え、安ければまとめ買いしちゃうから、たまに買いすぎて1人で消費出来なかったりする。


今日の夜はどうしようかなぁ〜。



────プルルル♪



「ん?」


ブレザーのポケットからスマホが私を呼んでいるのが聞こえるけど


両手塞がってるんだってば〜。



「…もぉ、誰?こんな時に…」



一旦、買い物袋を地面へと置いた私はブレザーのポケットへ手を伸ばし、



《Calling▷▷藤崎 圭哉》


表示されている名前に息をするのを忘れた。