『とにかく、好きなら頑張るしかないし。お世話係でいいから傍にいたいなら、その気持ちは誤魔化すしか方法はないよ?』
「…ん、分かってる。」
『あー、もう!小春しっかりしてよね?…って、やば!休憩終わるからまた明日聞く!またねっ!』
「うん、バイト中にごめんね!頑張って。」
バタバタと切られてしまった電話に1人、虚しさを感じながら
自分の煮え切らない気持ちにうんざりしてる。
分かってたつもりだったのに。
圭哉くんが、自分に気持ちがなくて後腐れ無しの私だから傍に置いてくれてるって事も、
圭哉くんの事を好きになっちゃいけないって事も、
圭哉くんが私のこと好きじゃないって事も、
全部 全部 分かってたのに。上手く行かないもんだ。
まんまと、圭哉くんに恋しちゃってる。


