「このままでいいわけ?」


「…私に好きな人が出来たら、偽恋人は終わりにする、って。」



圭哉くん、言ってた。

さすがに私だって、このまま偽カノを務めて青春終わるなんてそんなバナナな話は勘弁だもん。


「…好きな人……。

じゃあ、合コン行こうよ!」


「っ、え?」


突拍子もない夢子ちゃんの発言に、思わず飲んでいたミルクティを吹き出しかけて、必死に耐えた。


「だーかーら!

他校と合コンしようよ!
そしたら、小春が藤崎くんと付き合ってること知ってる人もいないし、

それで好きな人が出来たら、藤崎くんに伝えて関係終わらせればいい!」


"我ながら名案!"


なんて、1人で盛り上がってる夢子ちゃんと、合コンなんて行ったことない私の温度差が激しいのは言うまでもない。