「…お前…俺のこと好きだって!俺じゃなきゃダメだって…」 必死に女の肩を揺さぶる男に、 「女は平気で嘘つけるの、知らないの?修くん。もういい、面倒くさい。別れる!」 女は冷めた目で吐き捨て、そのまま去っていく。 「…っ!彩菜っ!」 「見る目なさ過ぎだろ。まぁ、お似合いだったけどな、アホ同士。」 残された男にそれだけ吐き捨てて、俺も教室へと歩き出せば"くっそ!"と嘆く声だけが聞こえた。 ったく、とんだ茶番に突き合わせやがって。アホくせー。