「それはお互い様だろ。」
「……、圭哉くんも、辛かった?」
「だから、」
───────グイッ
「わっ、」
「そうだって言ってんだろーが。」
耳元で聞こえる、余裕なんて感じられない圭哉くんの声。あー、嘘じゃないんだ。
本当にあの、俺様で暴君極めてる藤崎圭哉が私を好きなんだ。
すごい奇跡が起きた。
「……私も、私も好き。
全然王子様じゃないけど、中身は本当は大魔王様だけど…俺様なのも、暴君なのも、
全部ひっくるめて、圭哉くんが好き。」
やっと素直に言えた。
『好き』って、目を見て伝えられた。
それを、優しい顔で聞いてくれる圭哉くんはきっと、甘い言葉で私を包んで……
「あたりめーだろ、」
ん??
「もう、離してやんねーから。
俺が一緒にいてやるって言ってんだから、何も考えずにお前は俺の傍にいればいい。」
「な…っ」
私が求めてた甘い言葉とはどこか少しだけかけ離れた言葉を並べた圭哉くんはやっぱり
稀に見る俺様で
「…お前に、拒否権なんてねぇから。」
その整った顔で、私に意地悪く笑う。


