「ねぇってば〜!
さっきから窓の外ばっか見て全然あたしのこと見てくれないじゃん。」
相変わらず隣には名前も分かんねぇクラスメイトの女が、ベラベラ1人で喋ってて
おかげで、今すげぇ
小春の声が聞きてぇ。
甘ったるいのに、しつこくない。
どこかあどけなさの残る、優しい声。
ずっと聞いてても飽きないあのアホみたいな声に包まれて、このモヤモヤを全部 アイツに移してやりたい。
……傍にいなくても、結局 小春のことばっか考えてるなら、いっそアイツを苦しめることになっても
俺の傍に置いとけば良かった。
今まで、来るもの拒まず去るもの追わずだった俺が、手放して初めて後悔したのは
────鈴木小春。
…どうやら、言い訳も出来ねぇくらい
俺はアイツが、欲しくてたまらない。
傍にいないと、落ち着かない。
俺以外をその目に写すなんて、気が狂いそうで…
これが、好きって事なんだろ?
……なら、責任取れよ、小春。


