「わん……わん、わん。」
……鳴いてしまってから思う、何してんの私!!
『……。』
しかも、圭哉くん何も言ってくれないし!
ただ恥ずかしいんだけど。
「…ちょ!何か…言ってよ……。」
『…ふっ…やっぱり犬だな、お前は。』
「だ、だって!圭哉くんが3回鳴けって…!」
ククク、と面白そうに笑う圭哉くんに、私の顔はきっと真っ赤だと思う。あー、もう!言わなきゃ良かった。
『俺は3回鳴けって言っただけで、犬の鳴き真似しろとは言ってねぇ。』
「ぐっ、」
言われてみれば…確かに。
でも、さっきの流れは絶対に《犬》だったじゃん!ほんといつも圭哉くんは私よりも1枚も2枚も上手でムカつく。


