って、なんでシンデレラについて語ってるんだ。
「……私の王子様はどこかいな。」
窓の外は晴天。
雲一つない快晴。
この空の下、どこかに私の王子様がいるはずなのに。全然迎えに来てくれないんだもん。
待ちくたびれた。
「なーにが王子様よ。」
「っ?!…ビックリした〜!」
いきなり背後から現れた夢子ちゃんに、肩を大きくびくつかせた私に
"人をバケモノみたいに!"
って頬を膨らませて怒ってる夢子ちゃんが可愛いって事は、墓場まで持ってくことにしよ。
言うと調子乗るから。
「小春の好きな人は王子様じゃなくて、大魔王様でしょ。」
「………あーあーあー、聞こえなーい。」
「いつまで煮え切らないまま、うだうだしてるつもり?見てるこっちがイライラする。」
ふぅ…とため息にも近い息を吐いて、"うんざり"を顔で表現してくる夢子ちゃん。


