「あ、藤崎くんだ。」
「え、どこどこ?!」
「ほら、自販機の前!!」
家庭科の授業を終えて教室まで歩いていた私達。
夢子ちゃんの指さす方へと視線をやれば、見間違えるはずのない大好きで、ドキドキして仕方ない圭哉くんの姿。
後ろ姿だけでこんなにときめくんだから、もうどうしようもない。
あの時、傍にいるって言う答えを出さなくて良かった。そしたら今頃私 辛すぎて死んでたかも。
「あ…夢子ちゃん!!隠れてっ!」
「はぁ?!…ちょ、小春?」
「シー!大きい声出さないで!」
振り返った圭哉くんが工業科棟へと歩き出して、私は見つからないように近くの柱へと夢子ちゃんを思いっきり引っ張った。


