あれから
"こんなに愛されて、幸せものだね!圭哉は"
なんて笑いながら
《080-××××-×××-》
差し出された紙切れには、ケータイの電話番号。
「いつでもかけてね」と笑った千夏さんは、"夕飯の準備があるから、また今度ゆっくりご飯に行こう"と、手をひらひらさせて帰っていってしまった。
思わぬところで千夏さんと出会って
結局、圭哉くんへの気持ちを再確認することになってしまったけれど、
「私も…帰ろ。」
だからと言って、圭哉くんになりふり構わず気持ちを伝える勇気なんてないし
偽カノをやめたい、と。
傍に居たくない、と自分から告げただけに…今更また傍に置いて欲しいなんて
とてもじゃないけど言えない。
結局 自分がどうしたいのか、それが自分でも分からなくて困ってる。
夢子ちゃんに言わせれば圭哉くんは『上辺だけの仮面王子』らしいけど、
「圭哉くんは、大魔王だよ。」
1人の帰り道、考えるのはやっぱり
圭哉くんのこと。


