圭哉くんは俺様且つ暴君。

圭哉くんが、もし1mmでも私のことを好きでいてくれたなら



『俺のことは絶対に好きになるな』


この言葉には、たどり着かないはずでしょう?



「好きなら、諦めちゃダメだよ。」



「……でも…、」



私の瞳からは隠しきれない不安が、千夏さんに伝わってしまっているだろう。


告白した後の圭哉くんの冷たい瞳を思い出すと、どこまでも落ちていくような感覚にさえなる。



……すごく、怖い。



「まぁ、私は誠也から逃げて…ずっと想ってくれてた人と結婚したけど、

でも今の主人と結婚して、結果 幸せ。」




"小春ちゃんにとっての幸せは圭哉との未来だけじゃないんだよ?"



そう言って笑う千夏さんに、ハッとする。
確かに、そうかもしれない。


私の運命の人は圭哉くんじゃないのかもしれない。

そう考えたら、圭哉くんに振られたことも、青春の1ページに綺麗な思い出としてしまっておける。


でも、

もし、運命の人が圭哉くんじゃないなら…
圭哉くんと結ばれるのが自分じゃないなら…


そこまで考えて、私は首を横に振った。


「私、」



圭哉くんと繋がる赤い糸をどこまでも、探しに行きたいと思う。私以外の誰とも、繋がらないでって願ってしまう。